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『実存文学』

特集・飯島宗享
特集・鈴木喜緑

  目次

 

  創刊の辞

 

特別寄稿

方法としての遊戯、冒険としての解釈 藤田一美

 

第一特集・飯島宗享

飯島宗享について 山下洪文

アルバム

未発表小説 ガラスの家

      注

回想録

父・飯島宗享の思い出 飯島徹

飯島宗享エッセンス&入門

『逆説 この譲れないもの』 田口愛理

『気分の哲学 失なわれた想像力を求めて』 桑島花佳

『論考・人間になること――実存的人間論――』 島畑まこと

『自己について』 正村真一朗

講義録

実存主義は滅びず 山下洪文

論考

自己を繋ぐ道跡――飯島宗享論 中田凱也

遺影の時代――飯島宗享論 加藤佑奈

略年譜 山下洪文編

 

小詩集

母はつぐないの雨のなかで 舟橋令偉

 別れの日の駅のホームで/郵便/夕暮れの波間/告白/朝陽

 /天地の頬を染めるために/母はつぐないの雨のなかで/

 春/夏の小道/城崎/秋/あなたへ/夕暮れの歌

母よ語れ 内藤翼

 花の浜辺/光る魚/聖母子/こもれび/悲の球/聖戦/母よ

 語れ

死にゆかない永遠 桑島花佳

 夕暮れ/私の部屋/子らへ/雨男女/永遠の破裂/海日(あ

 わ)/漣/続く

虚たち 島畑まこと

 牝馬/あらし/蜘蛛の巣/新天地/瑕疵/葬儀場裏/虚/睡

 蓮/うみがめ

太陽が落ちてくる日 佐藤希

 光/海/命日/子宮/蝉/境界/葬式/果実/四月/黄金の

 /ふたり/秋/桃/朝/湯船のなかでみる夢/邂逅/扉

融けて解ける 田口愛理

 雨/膿/茨/泥舟/海

 

 

葬流 正村真一朗

 契約に気づくということ/葬流/道化師の葬送

血の泉 宇野有輝恵

 血の泉/砂利/星と胎児/マーブル/靴紐/貝殻/翅/水溜

残された空で 古川慧成

 鳥葬/群衆/言葉の轍/腐卵/贄/オピウム/呼応(シンク

 ロ)なく

物書きと妖精少女 松本幸大

 ロノハ/物書きと妖精少女/《愛巡樹 = I and You》

花死体 中山寛太

 後日譚/言の葉は揺れて、夏/触れて/花死体/存える蝶は

 /水葬、尚生きる/ひかりひとつ

無音になる朝 中田凱也

 この手を離したら/なくした手紙/声/波線/おもいで/浮

 上/窓枠/星/ほくろ/階段/屋上/波打ち際/貝殻/日の

 出/ノイズ/濃霧/ドライヤー/剃刀/点/雫/叫び/透明

 な/約束/このまま/降る雨/ビニール傘/砂上/羽ばたき

 /囁き/彩色/車窓/午前〇時/想起

枢軸詩篇 山下洪文

 あやめ/おいで、嵐よ/波紋/月/神の歌

小説

思想と爆弾 海老沢優

タゾカレ 湯沢拓海

良い子 湯沢拓海

剥製 島畑まこと

批評

創刊に寄せて 中田凱也

創刊に寄せて 舟橋令偉

主語の空洞化――「私」から現代音楽を分析する 中田凱也

近代思想論序説 山下洪文

 

 

第二特集・鈴木喜緑

鈴木喜緑について 山下洪文

アルバム

鈴木喜緑全詩

『死の一章をふくむ愛のほめ歌』

はじめに メチャメチャノ太陽 

モヂリアニの女のまえで 指/ふうけい/或る時/ドン フアン/蠟のうた/失題/おと/土くれのうた/モヂリアニの女のまえで

ゴッホの椅子 花をくわえた女/花をくわえた女/ゴッホの椅子/鉄橋/ゴッホ!/分らない/耳をきったゴッホ/椅子/日向葵の記憶

死のうとしたあなたに 野ニ立ッテ/マリア様/文字/――/――/道にて/秋の音の夢(断片)/死のうとしたあなたに

カーチャの湖 カーチャの湖

カーチャの歌 カーチャの笑顔/ことば/手/許して/かなしみのカーチャよ

 或る時/或る時/或る時/母/おばこ/母の話/おばこ/我が家/或る時

日本への復讐 風景/雑草ノ午後/汚れた竹/鼠/君は/ぼくは/鶴

接吻 悪い精神/接吻/おなじく/おなじく/そっと/おなじく/二度目

あとがき

『死の一章をふくむ愛のほめ歌』以後

詩篇 美の党員 美の党員/少年の思想/花/――――/愛/愛/刃物/どびん/町工場/あぶない祈り/断章Ⅱ/三つの詩 手たち/春の雨/買う/家族小詩集断片/「抱く」/詩 生きられる一行の言葉/心が

エッセイ・発言 武内利栄の死/「国鉄王国をやぶれ 1958年版「国鉄詩集」をめぐる座談会」より(鈴木喜緑の発言と後記)/作品ノート/ある転機

論考

あなたは太陽のかたちをしている――鈴木喜緑論 舟橋令偉

祈る背中――鈴木喜緑のこと 内藤翼

 

後記

実存文学
二〇二二年一月二十五日印刷
二〇二二年二月十日発行
監修 山下洪文
発行者 飯島徹
発行所 未知谷

ISBN978-4-89642-656-4
C0095
非売品

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